Hello,英語しゃべりたい.com編集部です。
GWもあっという間に後半戦に突入です!
「日々忙しく飛び回る著名な方々はどうやって英語を学習しているのか知りたい!!!」
そんな疑問や興味を叶えるべく著名人をお招きした豪華連載コラム企画!
声優・シンガーソングライター・振付師など幅広い分野でご活躍中の榊原ゆいさんのコラム第二回をお届けします。
盛りだくさんの第一回同様、第二回もゆいさんならではの爆笑必須(⁈)な内容となっております。
是非最後までお楽しみください。
こんにちは!声優・シンガーソングライター・振付師などなど、色々なお仕事をしております、榊原ゆいと申します!英会話を習い始めて約2年半……(え、もう2年半もたったの!?)残念ながらまだまだ英会話初心者な私が、今回から初心者だから行き詰まる「珍コラム」を綴っていきたいと思います!どうぞ笑いながら気楽にお付き合いくださいませ!
目次
「花粉症」で、まさかのテンション!?
皆さんこんにちは!前回の第1回では、私が何者かの説明も踏まえて記事を書いことでかなりの文字数になってしまいましたが……(汗)今回も、私の珍奮闘記におつきあいくださいませ!
さて、春ということでだんだんと暖かくなり、いい感じに過ごしやすくなってきた頃に猛威を振るうのが……そう!にっくき花粉!!花粉症の人にとっては、心地いいはずの外が地獄になる季節!幸い私はそこまでキツい症状ではないので、気になる時は市販の薬を飲めば、ほぼほぼ大丈夫な人なんですが、薬を飲み忘れるとさすがにキます。声が仕事道具な声優業界では、仕事に影響があるくらい重症の方が結構いて、本当に苦労しているという話をよく聞きます。声帯や体の中の粘膜が基本商売道具……体がバリバリ元気でも、喉や鼻がダメだと仕事にならない、とてもデリケートな職業なのです(汗)。
そんな花粉症の英語、私はすぐ覚える事ができました。なぜかというと……現実の感覚とのギャップがすごくて(笑)。
いやいやいや、全然「ヘイ!」でも「フィーバー!」でもないし!「花粉フォォォゥ~ッ!!!」みたいに言われても!っていうツッコミありきで覚えました(笑)関西人の血が~。花粉症の人からすれば「ふざけんな!?こんな大変やねんぞ!!(ズビズビ)」と聞こえてきそうな単語ですが(笑)。でもこういうおもしろい解釈ができる方が、超初心者は特に覚えやすいですよね!「1192作ろう鎌倉幕府」みたいな語呂的な感じとか。まぁ、でも私たちの時代に当たり前のように刷り込まれたコレも「実は鎌倉幕府は1185年でした。“いいはこ”で覚え直してください」……って。いやぁ~、これを聞いた時「あの時覚えたのなんやってん!?」ってなりました!歴史は新たな発見があると、学んだことから変わってしまうこともあるけど、英会話は変わることはない(のか?)と思うと、歴史よりちょっと頑張れそうです(笑)!
勇気を出して英会話レッスン体験に申し込み!
さて、前回「次の記事でお話します」と予告していたことを、今回はお話したいと思います。
私は毎年10月にバースデーライブを開催しているのですが、ライブが終わって忙しさから少し解放された2019年の11月、ド初心者に根気よく付き合っていただけるような英会話レッスン教室がないかと、なんとな~く検索し、たまたまHPを開いてみた、とある英会話レッスン教室が私に合いそうだったので、一度そのスクールの英会話体験レッスンに行ってみることにしました!
外国人の先生で一応日本語も理解していただけるということですが……。いやもう、海外の方とマンツーマンで、リアルに!面と向かって!しかも基本英会話でお話しする(できるだけの努力をする)という、逃げられない時間・空間なんて……想像しただけでもドキドキですよね(笑)!そんな超初心者がビクビクしながら勇気を出して申し込み、受付確認メールが届いた時、「あぁぁぁ……申し込んでしもたぁぁぁあぁ……」と、もうすでにそこから緊張しちゃって……!申し込んだ日から英会話レッスン体験が終わるまで、ふとそのことを考えると謎に動悸が激しくなる毎日(笑)。ライブなどでは一切緊張しないやつが、英会話になるとこのありさま(笑)!なんて情けない!
ドッキドキの英会話レッスン体験当日!
そんな無駄に心臓をバクつかせた何日かを過ごし、ついに訪れた英会話の体験日!まず、受付のお姉さん(日本人の方)が丁寧に説明してくださり、今回担当してくれる先生のMark(マーク)を紹介され、マンツーマンでの英会話体験レッスンスタート!
えーっと……内容、ほぼ覚えてません(笑)!なんとな~く、自己紹介して下さいと言われた気がして(笑)
「ま、まい、ねーむいず、ゆいさかきばら……あいむ……えーっと……ボ、ボイスアクター!」
と、ロボットか!くらいのカチコチさで話し始めたのは覚えてます(笑)!でも途中から、この謎な状況にテンションが上がってきてしまい、話を聞いてる時の相槌も、初心者のクセに「おーん、ぃや~!いぇすいぇす!」とか“っぽく”言っちゃって(恥)、でも実はあんまり内容は理解できていなかったり……(笑)。そして、気がつけば英会話レッスンの体験は終了……。
このやり取りを踏まえ、もしスクールに入るとしたらのクラスを決めて頂きます。Markが受付のお姉さんにレッスンの内容を英語で話し、出た結果は……見事!一番下の初心者クラス!そりゃそーだ!身の程はわかっております(笑)!査定の単語や文法の項目は、当たり前ですがレベルが低く……でも、発音とコミュニケーションの項目はちょっと良くて(笑)。クラス決めを担当してくれた受付のお姉さんが
「単語力や文法力はこれから勉強していけばいいですが、やっぱり日本人って緊張する人や自分を表現できない方が多くて……楽しく話そうとする“ノリ”の部分って、英会話が上達するのにかなり大事なんですよね!最初から明るくお話しされていたのはとても良いと思います!」
と、言ってくださいました。はい!私それしかできないですから(笑)!日本語もほぼ理解してくれるMarkのおかげもあって、確かに私、英会話自体はそこまでちゃんと理解できてなくても、結構笑ったりして、“ノリだけは”良かったっすね(笑)!ってことで、スクールの雰囲気も合っていて良いなと思ったので、初めて体験に行ってみたこの英会話レッスンスクールさんで、今後継続して習いに行くことを、体験日当日に決めて契約しちゃいました!ここまできたら迷わない、気持ちの勢い大事!
ってことは、あの日からもう2年半かぁ……と振り返ると、最初と比べて少しは話したいことを伝えられるようになったし、英会話レッスンに行くという日常が定着したし、まだまだ話せないけど、とにかくビビりまくって拒否反応(笑)を起こしていた英会話が楽しくなってるなぁ~と思います。めっちゃちょっとずつだけど、確かに進化はしてる!
英会話初心者さん、わずか2ヵ月後のこと……
そんな感じで英会話を始めて、毎週レッスンに行くようになって2ヵ月程のこと。もちろん私の公式Twitterにも、英会話を勉強し始めたことを書いたりしていたんですが……そんなタイミングで、なんと!お仕事で8年のお付き合いになる音声合成ソフトでお世話になっているエーアイさんから、私が声を担当している『琴葉 茜・葵』という関西弁と標準語の双子のキャラクターで、英語バージョンをリリースしようという企画が、前々から水面下で進んでいるんですが……というお話が突然やってきました(怖)。
英会話の体験レッスンに行く時以上の動悸の激しさが(笑)!!実はこのメーカーさんは音声合成ソフトを制作・リリースされる会社様で、声優として珍しいお仕事をさせて頂いていています。ユーザーさんが私のキャラの声を使って自由にお喋りさせる事ができるというもので、ゲーム実況や動画作成などで使われたりするソフトの一つで私が担当させて頂いているキャラが『琴葉茜・葵』の双子の声なんです。アニメやゲームなどの、お芝居をする通常の声優のお仕事ではなく、どんな台詞がきても音のテイストを一定に保って“声のデータ”をお渡しするという特殊な収録で、データの録りやすい声質だったり、お芝居とは違った技術が求められる、日本語でもとても難しいお仕事なんですよね。それが……私の超苦手な……英・語・で・だ・と!?しかもメーカーさんは、私が英会話を習い始めたという情報は全く知らなかったらしく、もっと前からの企画提案だということで、なんという無茶振り(汗)!私が習い始めた事で、このタイミングで引き寄せてしまった感がスゴイ!!実はこういうパターン……私のあるあるなのですが、さすがにコレには家で一人、ソファーにのけぞりながらデカい声で「英会話……マジか~!!!」と、吐き出してしまいました(笑)。
不安と責任と葛藤……そして伝説へ!
突然訪れたとてつもない試練に、私の中でとてつもない葛藤が渦巻きます……。もし決まったら、台本をもらってから収録まで1ヵ月程……。普通に他にもお仕事はあるので、その練習だけに時間を割くわけにはいかないし、どれだけ練習時間が取れるかもわからない。そんな中、初心者の私にどこまでネイティブに近い発音ができるのか。“日本人で発音が上手い方”ではなく、できれば“ネイティブレベル”だと望ましいという、商品クオリティー追及のための果てしない目標。でも、このキャラクターは私の声が元になっているものだから、他に英会話・発音がネイティブな方が収録するというわけにはいかない、私でないと意味がない企画。メーカーさんは「榊原さんならできるんじゃないか」という気持ちで企画を進めていたわけだし……。声優人生25年、声優としての職業以上の色んな経験や挑戦を沢山してきたので、無茶振りだとしてもメーカーさんの期待にお答えしたい自分がいる……がしかし、お仕事ということはギャラを頂くわけで、商品になるわけで、そのクオリティーに値するくらいの発音がはたして私にできるのだろうか?しかも!キャラの声で!双子2人それぞれの声で!という超高難度(笑)!!……正直、めちゃめちゃ悩みました。挑戦したい気持ちと、ご迷惑をおかけしてしまうんじゃないかという気持ちと。もしお引き受けしてできるだけの努力をしても、実際収録してみて制作する過程で開発の方が「やっぱ微妙~」となってしまうのではないか……。今の時点でできない事を引き受けて、イケてない感じの商品が世に出てしまうのなら、いっそ勇気を出して断る方が良いのではないか(ぐるぐる)……と。
そして、私の出した答えは……
そう!挑戦することにしたのです!!というか、このフレーズ「現実を直視する」「向き合う」というイメージで“face”が使われてるのって、初心者でもイメージしやすいです!そして“困難な”は“difficulty”ですが、ポジティブなイメージでは“challenge”を使うということで、今回は前向きに“チャレンジ”の方で使わせて頂きます!!!
さぁ!その後、英会話超初心者な私がどのようにもがき、苦しみ、ゾンビのようにながら、この試練に立ち向かっていったのか……!その伝説は、また次回!!
というわけで、今回はここまでです。なんだかんだ長くなりましたが、最後までお付き合いくださりありがとうございました!次回も「プッ」と笑いながら気楽に読んでいただけたら嬉しいです!では~!