「外資系企業で働きたいけど、自分の英語力では無理なんじゃないか?」
「どれくらいの英語力があれば外資系企業に転職できるんだろう?」
と思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、外資系企業で15年働いた実体験を元に英語面からみた外資系企業で働くポイント、アドバイスなどをお伝えしたいと思います。
①外資系企業で働くということの意味
②会社規模やポジションで異なる求められる英語力の違い
目次
外資系企業で働くだけなら英語力より日本語力!
まず、外資系企業が日本に進出してくる理由を考えてみてください。今、ビジネスは自国だけに留まらず、世界を相手に仕事をした方が、ビジネスが拡大できるということです。そういった動きの中、多くの外資系企業は世界第3位のGDPである日本という市場を狙ってきています。
想定している顧客は、日本企業であり日本人です。そこで自社の製品・サービスを日本で展開してくれる日本語の話せるスタッフを必要としています。
それ故に働くだけなら日本のお客さんを相手にできる日本語力+ビジネススキルが必要になります。
まずは会社のビジネスを日本で展開できる力があるかが重要ですね。
会社規模と役職によって必要な英語力は変わる
前述した通り、働くだけなら英語力より日本語力が必要になりますが、会社の規模、役職によって必要な英語力は変わってきます。ここでは会社規模による必要な英語力の違いを解説します。
大規模(200名以上)
外資系企業で200名以上はかなり大きい部類になります。この場合、外資系企業でありながら日本企業とほぼ変わらない環境で働くことができます。上のポジションでなければ、上司も日本人の場合が多く、社内のドキュメントも日本語化されていることもあるので、日本の会社を同じような環境で働くことができます。但し、社内メールは英語も混じってくるので、英語での読み書きは必要になります。
中規模(~200名以下)
この規模の日本法人では、英語が必要になるのは20%程度の役職の人になるでしょう。大半の場合は、日本に上司がいて、その上のカントリーマネージャー配下に組織されていることが多いでしょう。その中でも部門、役職によっては組織図的には海外に直接繋がっており(solid line)、但し日本に在籍するために日本の組織図に含まれる(dot line)で勤務する人もいます。人事的な評価は、solid lineの上司が行うため、その役職においては相当な英語力が求められます。
また、カントリーマネージャーが外国人のケースも多く、マネージャー職に就く人は海外へのレポートも多いため上に行けばいくほど、英語力は必要になります。
小規模(~20名以下)
スタートアップをはじめ小規模の外資系企業では、日本に上司がいなく海外へ直接レポートするケースが多くなります。日本のお客さんを相手にしながら、指示系統はすべて外国にいる外国人の上司からになりますので、相当な英語力が必要になります。指示はもちろん、自分の仕事を評価してもらうためにはしっかりと自分の成果を英語でプレゼンできる能力が求められます。
また、上司や他国にいるチームメンバーとも良好な関係を築く必要があります。そのためには、仕事の会話だけに留まらず、人間関係を構築していくために自分や相手の趣味、また相手の国の文化やその国の状況など、さまざまな角度から会話をし、よりよい関係を構築する必要があります。
入社してから英語力を身につければいい?
外資系企業で働く場合、入社時のポジション、給料がとても重要になります。基本的に入社するときにはJD (Job Description)が定められており、それを逸脱することがないためです。日本の会社のように定期的に組織編制があるわけではないので、ポジションを変えたければ空きポジションを探して自分で動く必要があります。
そういった場合、応募時点のJob Gradeが要件としてある場合が多いため、とりあえず入ってから頑張ろうでは報われないことが多いでしょう。多少背伸びをしても入社時にはいいポジションで入ることをお勧めします。自分自身をプレゼンしよく見せることも外資系企業で働く重要なスキルになります。自分の責務を全うしていれば、誰かが見ててくれて評価してくれるだろうという甘い考えは捨てた方がいいでしょう。
入社時にいいポジションで入る一つの方法として英語力があります。多くの外資系社員は英語力がなくコンプレックスを持っている人も多いため、英語力を身に着けて外資系企業に入ることは差別化要因ともなるでしょう。
将来のキャリアを形成するためには英語力は絶対に損はありません。早めに学習しておくことをおススメします。
いい条件でオファーレターをもらう為にも英語力は必要です!
まとめ
いかがでしたか?外資系企業で働くためには、英語力は必ずしも必要ではないかもしれませんが、将来のキャリア形成、マネージメントポジションに就くのであれば、英語力は必須となります。自分のレベルが分からなければ、一度転職エージェントに相談してみるのもいいかもしれません。
外資系企業で働きたいけどどうしようと迷っている方は、エージェントに相談してみるのもいいですね。